2014年6月13日金曜日

営業しなくてもいい経営コンサルタント

FBで「売れっ子経営コンサルタントになるためには」という宣伝をよく見かけます。

私は24年間外資系経営コンサルティング会社で経営コンサルタントをやってきましたが、最後の10年程度は50%は組織マネジメントに時間を使っていましたが。。。

私はいわゆる営業はほとんどしたことがないですし、年末年始の年賀状や挨拶もかなりいい加減なものでした。私にはずっと長くお付き合いしていただけるクライアントがいていただいて、私の空きをチェックしながらお仕事をくれる場合が多かったのです。

私の営業手法は2つです。
1.テレビ出演(数はそんな多くなかったですが)/本の出版→セミナー実施→顧客訪問→提案(私は私のチームのパートナー陣にゴールデンパスとして広めていました。)というもの。これは、自分のことを好いてくれるクライアントからお声がかかるので、とても気持ちよく仕事ができます。また、テレビや本が出発点だと「先生」って感じで見ていただけて、相互信頼関係が築きやすい。

2つめは、仕事をする中で、全社的な課題を理解したり、どうなりたいかの夢を理解して、10年くらいの変革プランを描いて、クライアントの企業の様々な方に、話まくる。 飲み会の席なんかでも私が、クライアントを10年でこんな風になったら魅力的ではないですかみたいなことをくどく話していました。

あと1点は営業ではないのでしょうが、与えられたプロジェクト(特に最初のプロジェクト)は絶対に成功させる。成功というのは企業価値を生み出すこと。成功したプロジェクトでは、プロジェクトメンバーがどんどん出世することになりますので、10年もやっていると、役員クラスの方の多くが昔のプロジェクトメンバーという例が数多くあります。

ですので、あまり小細工を研究して、「売れっ子コンサル」になろうとするよりも、しっかりと一つ一ついい仕事をして、それを集大成して本を出す、セミナーで話す。いいプロジェクトをしたら、しっかりと大きな成果を生み出す。

仕事で学んだことを「蓄積」する、クライアントとの信頼を「蓄積」する。 日々を大切に「蓄積」することこそ重要な気がします。

こんな簡単なことが秘訣なのではないかと思います。

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