2014年11月21日金曜日

ニンジン作戦

鹿児島の高校が有名大学に合格すると100万円プレゼントするという記事が取り上げられている。
このニンジンさ作戦はネガティブな反応を受けていますが、そうでしょうか?

私の子供の頃を思い出した。

鹿児島出身の父は兵庫にでてきたが、近くに兄弟(私のおじさん)3人が集まって住んでいた。
近くに住む親せきが集まって、公式に1年に2回盛大に宴会をやっていました。
その時には、子供がそれぞれ特技を披露したり、我々子供の通知表の発表とキャリアについてみんなで話すことをやっていました。 
成績の基準があって、がんばったら、表彰してもらえて、お小遣いがもらえることになっていました。
私は比較的成績がよかったので、たくさんお小遣いをもらえていました。

よかった点をあげると

親せき皆が私のことを気にしてくれているという実感が得られ、色々有益な話が聞ける機会がもてたこと。
小さい時からマネーマネジメントが経験できたこと。お金をどううまく使うかはいまだに難しいですが、無駄なことに使わず、できるだけ将来のために使うことを両親とともに経験できたことはよかったと思います。
有名大学に入ることができたこと。一旦、いい成績をとり褒められると、もっと褒められたくなります。お金の問題よりもプライドの方がモチベーションに効くように思います。

悪い点をあげると

成績のよくない兄弟やいとことなんとなくギクシャクしかねないこと。ただ、特技の発表をしていたので、成績は良くないけど、ピアノがうまいとか、運動神経がいいとかいい面がわかったので緩和されましたが。


私が思う結論
このシステムを通じて、教師、家庭での会話が増えると有効に働くように思います。
少なくとも、私はおじさんたちが作り上げたこの仕組みがなければ今と全く違った人生になっていたように思います。
また、大人になって経験する、努力とお金の関係を知ること、みずからの欲求を自制しながら、お金をどう使うかを学ぶことを小さいころに経験することは有益だったと思います。

ただし、子供の頃って、大人ほどお金に価値を見出していないと思います。お金の額よりも褒めてあげることが重要だと思います。 一度に100万円は大きすぎるかもしれません。


2014年11月14日金曜日

コンバージェンス(融合)の重要性

コンバージェンスという本を読んだ。
レイザーフィッシュという日本では電通と合弁を組んでいるマーケティング会社の人が書いている。

企業はアジャイルに動く必要があり、テクノロジーとメディアとクリエーティブが融合することが大切だという本だ。ウェブ制作の人材を探していた時にテクノロジーとクリエーティブの両方ができる人を探していたが、難しかったのを思い出す。
本当にこの本の言っている通り、テクノロジーの革新、社会システムの革新が起きているいまこそコンバージェンスが力を発揮する時代だと思う。

経営コンサル業界においても、ビジネスとテクノロジーとクリエーティブの融合が重要だと思う。私の1月から始めるプロフェッショナルプラットフォーム事業にはクリエーティブの方が足りないなと思いなおしました。 センスのない私にはクリエーティブの方とはあまり接触がなかったが、これを機会に自分のセンスも磨かなきゃと思いました。

テクノロジーも自動運転がすぐ目の前だし、グーグル、FB、アマゾンのテクノロジーによる戦いもすさまじいし、勉強しなくちゃいけないなと思いました。

ここ2年くらいはテクノロジーとデザインの勉強をやって幅をひろげたい。

2014年11月4日火曜日

Tyler Cowen 「大格差(Average is over)」

ジョージメイソン大学の教授のコーエンの久々の新著「大格差」を読みました。
格差論には労働に対する報酬は新興国のそれに近くなるといったものが多いですが、ここではテクノロジーを切り口に明確に語っています。

テクノロジーも古くなると知識が蓄積されるために、習得するのに時間がかかる。そのため、数学や物理などのノーベル賞受賞者は高年齢の方になる。そのため、GOOGLEやFBのように新しい領域にチャレンジすると習得期間が短く、早く成長できる。だから、格差の上の方になりたい場合は、一生懸命新しい領域を探せばいい。 

ちなみに、科学分野においては、今回の青色発光ダイオードのように、たとえば、相対性理論や量子論のように宇宙の考え方を変えるような、大胆なものでなく、とても実用的なものが多くなる。といっている。

もう一つは「マネジャー」の重要性だ。領域が古くなり、知識の集積が行われると細分化し、全体像を把握できる人がいなくなる。大雑把に全体を俯瞰できる「マネジャータイプ」はそこそこ上位になれる。という。大型SIのプログラムマネジャーが高い報酬を得ているのもこのタイプだ。

その他が貧しい層になるということだが、フリーで楽しめるものがどんどん増え、低コストで生活できるようになる。そうすると、さらに生活の中で、住宅コストの占める割合が増加し、貧しい層は低コストで住める場所に引っ越す。これはアメリカで実際起こっていて、テキサスの人口は増えているようだ。 また、貧困になると治安の悪化が心配されるが、これは色々な論文があるが、高齢化社会においては、貧困化しても治安がそれほど悪くならないという。 ということで、低収入であっても、それなりの生活が送れるというのはほっとするところだ。


以上が、この本のポイントだと思う。
私がこの本から最も勉強になったところは、これからは機械・テクノロジーを使いこなせる人が成功するということだ。
日本の40代以上のテクノロジーの浸透はあまりに低い。私はなぜ日本の著名な経営者が海外の動向が理解できていないかの理由が明確でなかったが、それは、テクノロジー音痴であることが主因だとわかった。
これは、日本企業がなかなかグローバルで勝てなくなったことも同じ理由だと思う。

私自身もテクノロジー音痴の部類だろうと思う。 私自身もっと新しいテクノロジーを勉強して使いこなせるようになることを目標にしたいと思う。
また、私の会社のサービスにも主に40代以上の人にテクノロジーのコマンダー(使い手)になれるトレーニングを開発して入れたいなと思う。

テクノロジーは重要だ。。。