2015年6月1日月曜日

弊社PROfusionのホームページ開設のお知らせ


5月末に、私たちが運営するPROfusionという経営コンサルティングの会社のホームページがようやく立上がりました。
経営コンサルティング業界の発展に少しでも貢献できればと考え、アクセンチュア前社長の村山さんからご指導いただきながら、相澤さんとともに仕事をしています。
相澤さんは私と異なり、様々な要職を経験され、現在も著名な大企業の取締役やアドバイザー、大学教授などを兼務されています。二人同席のミーティングを多数行っていますが、私とは視点が異なりとてもエキサイティングな時間を過ごすことができています。

現在は我々自身が経営コンサルティングを行うことがメインですが、その位置づけとしては、素晴らしいクライアントの基盤をしっかりと作ることを目標としています。 その発展形として若手のコンサルタントが素晴らしいクライアントや素晴らしいシニアメンバーと仕事をすることにより、大きく成長していただくプラットフォームを創りたいと考えています。

まだ、スタートしたばかりの事業ですが、ぜひ皆様にもご指導・ご支援いただければ幸いです。

HPのアドレスはこちらです!
http://profusion.jp/

2015年5月9日土曜日

金融世界大戦という本

ちょっと怪しいかなと思ったのですが、田中宇さんの金融世界大戦という本を読んだ。私はあまり日本人のビジネス書を読まないですし、特に、バックグラウンドの不明確な人の本は読まないことにしています。 しかし、世の中が米国の経済が絶好調のような論調がふえていたのが何かしゃくぜんとしないと思い本を探していました。

米国好景気、債券の安全性などについて異論を唱える人の意見をよんでみたいと思ったので仕方なく買ってみました。

この本は期待以上に説得力があった。
一つのキーワードが「多極化」です。 「帝国主義」vs「資本家」
私は10年くらい前には講演とかで多極化について、資本の動きや市場の観点から多極化を語っていたが、まったく本質的なところはわかっていなかったんだなと思い恥ずかしくなった。英米を主としたドルの基軸通貨とした金融システムと基軸通貨が多極化した金融システムの戦いがあるという構図ではとらえていなかった。 英米型のドル基軸通貨派は帝国主義と関連し、多軸通貨派は「資本家」が味方する。米国が覇権を破棄したほうが、世界の経済成長率が最大化されるため資本家は多極化を支援している。 そのため、米国、欧州の内部でも帝国主義と「資本家」が戦っている。
多極化の優勢が強くなってきているが、優勢が明確化してきたら、ドルや債券は崩壊するという。

2つめが、「債券」vs「金(Gold)」
米国覇権の金融システムは「債券」の継続する拡大により支援されている。QEという発明により、債券の中央銀行による買い取りで拡大を続けることができた。まだ、欧州と日本はこれからQEをするが、欧州はECBができるのは20%程度で80%は各国に任せているという。すると、QEは欧州ではあまり行われない可能性がある。一方、日本だけは米国に代わってQEを支え続ける。
中国は金の購入額を7年程度公開していないが、かなり増やしているらしい、ロシアも増やしている、その他の新興国も金の保有を増やしている。
米国は政府の現物の金を貸出し、金売りを仕掛けて金の相場を下げているという。
また、中国はアジアにおいて国境にまたがった銀行を設立しており、日米主導のインフラ支援のための銀行やIMFに代わる仕組みを構築しようとしている。アジアの基軸通貨としての人民元の位置づけは着実に進行している。
ドルの弱体化は人民元の貿易にしめる割合、債券価格の低下、金の上昇などが症状としてあれわれていく。

3つめが、アメリカの統計の信頼性のなさ
ここはどのような根拠があるか不明だが、失業率やGDPが操作されているというらしい。消費者物価指数については算入する項目を変えることで操作していることは聞いたことがあったが、驚きでした。

いくつかの信じられない点もあるが、大方のストーリーは視点として面白いと思う。
彼のストーリーの方が現状の市場をうまく説明できる気がする。

これを受けて投資の方針を再考してもいいかと思う。

なぜデジタル改革が進まないか?

ある大手流通企業からeCommerceがうまく行かないということで相談にのることになった。

なぜベンチャー企業はどんどん成長している企業が多いのに、大企業はイマイチなのかは重要な一つの論点だろうと思います。 担当になったリーダーの能力が低いのではなく、一言でいえば、大企業は「本気になれない」ということだと思います。

流通業のeC主体で大きくなっているところは楽天と外資くらいです。高成長を続けるエニグモなど専業の多くは売上が数十億、営業利益十数億に満たないです。

優秀な人が必死になってやって成功してこれくらいの結果です。売上が1兆円を超える大企業にとってその中に紛れてしまうとインパクトが小さすぎます。ですから、eCは経営者は取り組みの必要性を強く感じているものの、真剣になって大胆に資源配分をシフトする気になれないのだと思います。

供給側の理由もあると思います。 この分野には多くの専門家がいますが、とても細分化していて、専門用語も多用され、専門家の話を聞いても、経営者の方が、大企業にとってインパクトのある変革につながるストーリーが描ける人がとても少ないのだと思います。

この課題って実は、環境問題がホットであったときの、「スマート」や「グリーン」の時と似ています。日本企業は省エネやごみを削減するなど個別に新規事業を起こしたり、改善活動を行ったりしました。 ただ、大企業にとって大したインパクトがないため、多くの企業は一時のブームでおわりました。一方、欧米の優れた企業では、「Green Refresh」といって、グリーンを切り口に、企業戦略からすべてのバリューチェーンまでトータルに見直しました。(興味がある方はGreen to Goldという本にMethodologyが出ているので詳細は見ていただければと思います。) その結果、ビジネスモデル、営業スタイル、物づくり、管理部門などすべてが変革され、売上向上、コスト削減、業務効率とスピードの革新的な向上が見られました。

そうしないと1兆円+の企業経営者が真剣に取り組むことができないのです。

デジタルも一緒だと思います。流通業は顧客の多様なニーズ(=ロングテールニーズ)にリアルな店舗だけだと対応できないですし、対面のコミュニケーションだけだと様々な手段を使い分ける顧客に対応できないわけです。多くの流通業の店舗はテクノロジーの進化に対応できず、古臭くなってきています。

私はデジタルをキーワードに会社全体を見直すことをお勧めしたい

2015年3月13日金曜日

社長就任お祝い

今日は10年以上も前からプロジェクトをご一緒させていただいたクライアントの方が巨大企業の社長に就任されたということでお祝いに行ってきました。また、もっと前からご一緒させていただいている役員の方も同席していただいていて、とても懐かしい、幸せなミーティングができました。

私はお祝いを早くしたかったのですが、就任直後はとても忙しいだろうと躊躇していました。すると、前職のアクセンチュアの人たちがアポをとっていて誘ってくれたのでくっついて行くことになりました。 昔からのクライアントの方と前職のメンバーとミーティングができ懐かしい何とも言えない幸せなミーティングでした。

社長には課題認識や方向性をお話いただきまして、私としても再びお役に立てることがあるかもしれないなと感じました。 クライアントの業界は今まさに、シェア・エコノミーやフリー化の進展やウェブ2.0などで新興企業が出現しまさに大きく業界が変わろうとしている業界です。 役員の方と早速ディスカッションをすることになり、ワクワクしています。

また、「新しい私」として、お祝い品の選定も気合を入れてみました。実は前職時代はお祝いの品も秘書に任せていましたが、今回は自分でしっかり選びました。最近入り浸っている近所のデパートでいろいろとコンシェルジュの方に相談し、ロゼシャンパンにしようと決めました。その中から、いくつか購入して実際に飲み比べてみて、最もフィットした(ように感じた)ものを選んで購入しました。 味音痴な私はこういうことでもないと高級シャンパンを飲み比べるなんてしてないだろうなと思います。

前職の時代とは異なり、時間も比較的余裕があるため、このようなプレゼント選びにも時間がとれ、新たな楽しみが発見できました。 大切な方への贈り物なのに前職時代ももっとしっかり選んでいればよかったなと少し後悔しています。

人生って楽しみが多様なんだなと今更ながら感じています。

ご一緒させていただきた方がどんどん昇進されるのはとてもうれしいことですね。
私も頑張らないと。。。

2015年3月12日木曜日

やっぱりスタバの店員すごい!

今日、会食まで少し時間があったので、虎の門駅前のスタバに入った。
あまり時間がなかったので、入口の店員さんが仕事をしているそばに座った。

スタバの店員がすごい進化していたので驚いた。

ビジネス街なのに
・「お帰りなさい」って常連客にあいさつしている。
・会計の時に、お客さんの個別の状況を踏まえて、雑談をしている。完全に友達状態。
・スタバグッズを見ている人にはサンプル珈琲を配っている→すごい売れている。

チェーン展開の効率性だけでなく、各店員がお客さんのことをよく見て、よく覚えて、会話を弾ませるというローカルのよき喫茶店的なサービスを展開している。
忙しいのにどうしてこういうことが可能なんだろうか?

やっぱりいい会社は常に様々な点で進化しているのですねぇ。

2015年2月28日土曜日

自己肯定感

人って自己肯定感がとても重要だという話をしたいと思います。

先日絵を買い、その絵が「少女が幸せの赤いバラを落としながら散歩している」姿を表現しているお話を書きました。それ以来、その絵を見ながら、「今日も自分の軌跡に幸せを振りまいていこう」と毎朝気合を入れて出社しています。なかなかうまくいきませんが。 何か人生がより豊かになった素晴らしい感覚で過ごせ、色々な意思決定がよりうまくできるようになっている気がします。

なぜ、私にとってこれを強調するかといいますと、小さい時に「自分は人間としての魅力はない(したがって、幸せを与えることができない)」。したがって、能力を磨いて「役に立つ人間」となることのみが自分が生きる道だと考えていたのです。 あと、「人に迷惑だけはかけるな」という教えを50歳まで守ろうと生きてきたわけです。

多分、そのことが、私が芸術的な趣味やグルメ的な趣味を深めてこなかった原因だと思っています。 自分には人を楽しませることなんてできないし、役に立つことが私のできることなので、役に立つことだけ勉強すればいいと思って生きてきたわけですから。

しかし、人に幸せを振りまいていこうと思うと人生観が全く変わります。
・老舗百貨店のすぐそばに住みながら、必要な買い物だけさっと済ませていたのが、幸せを振りまくプロである店員さんと話すことがとても勉強になります。
・知り合いが昇進するたびに、何のお祝いを送ろうか色々な人に話を聞きながら決めると、ワインや伝統品などの勉強をする。今までは品物のイメージと価格帯を秘書に伝えて丸投げしたいましたが。
・人と会うレストランも一生懸命選ぶようになりました。
・何か芸術がとても楽しくなるなど。。。

もっと早く気づいていたら人生もっと充実していたなと思います。

なぜ気づかなかったかは「自己肯定感」の不足だったと思います。 もし、私が小さい頃に自分が人間的に魅力があるという感覚が持てていたら、そのように生きていたのだろうなと思います。様々な魅力的な人を見ているとそういう自己肯定感があるように思います。

夜中にやっている塾講師の林さんの「すごい人」を紹介するテレビ番組でもすごい人はみんなが自己肯定感をもっているといつもいっています。

自らが新たな自己肯定感を持つとともに、会う人に自己肯定感を持ってもらえるように生きていきたいなと思っています。

そうすれば、川崎市の少年の暴行殺人みたいな悲惨な事故がなくなるように思います。


2015年2月24日火曜日

投資していた会社からの退任と新たな事業の開始

ここ2年ほど、株式会社エーキューという会社に投資をし会社の改善をしてきた。
ようやく、大幅な赤字から若干の黒字がでる体制になったところで、私は投資をひきあげ、退任することにしました。

この会社の経営は私がその前には知らない人によってされていた会社で、色々な不正が行われていて、経営の不透明性が私には理解できなかった。意地になり、何とか黒字体質は身に付いたが今後私が期待しているような姿に会社がなる可能性についてはとても難しいと感じたからだ。
私自身は大きな損失にはなるが、他の関係者には何とかご迷惑がかからない形で退任できたのはうれしい。

成長させるために私の仲間を入れるにももはや資本金が大きく積み上がっていて、中々、巻き込んだ後の「うまみ」を提供できず、仲間をいれることができない。
会社はやはり気心のしれた人と始めるべきだと改めて強く感じた。疑心暗鬼の中でクリエーティブな企業は作れないからだ。

今後、現在、いくつかのクライアントに行っている経営コンサルティングサービスの会社PROfusionをしっかりと行うことに重点を移そうと思っています。 並行して以下の2つの事業を友人たちと立ち上げたいなと思っています。

1つは、不動産業界に関しては、ソニー不動産とかノマドなどの新しい動きが出てきていますが、ソーシャル不動産(意味不明でしょうが)というコンセプトで全くあたらしい、楽しく効率的な不動産事業をはじめたいと思っています。
2つめは、高齢化社会やおひとりさん、子供のいない夫婦、子供や親せきがそばにいない人たちに向けたあらたな事業もはじめたいと思っています。

まだまだ、手探りの状況ですが、早く柱になる事業ができてくればと思っています。

歩くスピード

今日は昔のクライアントの方と5年ぶりくらいにランチをご一緒した。

ごいっしょした方はもう63歳なので、役員を昨年退任されて、現在も常勤で顧問をされている。
営業のトップだった方で、今もなかなか非常勤にはしてもらえずに、まだ関係構築のために毎日日夜人間関係を構築されている様子だ。他に様々な活動をされ活躍されている。
いつまでも会社から頼りにされるのは素晴らしいことだなと思います。

なぜ彼のように明るく前向きで健康でいられるのか不思議でしたが、一点、驚くことがあります。
一緒にお仕事をしていた15年前、前回お会いした5年前、本日、彼の「歩くスピード」の速さです。
スマホを自由に扱い、老眼も全く発症していないようです。私なんか、50で少し怪しいのに。。。

よく「歩くスピード」は健康のバロメーターだといいますが、これは絶対にあたっていると思います。
なので、私は「歩くスピード」を一つも人生の目標値として挙げていますが、それを確信しました。今日も一生懸命スピードを上げようとがんばっています。

2015年2月18日水曜日

Life 今日も明日も明後日も

昨日、見たい映画があったので、仕事の合間に抜けて文化村に寄りました。

ちょっと上映時間までに時間があるので、1階の展示会(祐子絵画展 Road to Shangri-la)に行ったら、あまりに眩しい絵だったので衝動的に購入しました。

麻布台の画廊の代表の方に接客していただき、展示している絵のそれぞれのメッセージを詳しく聞くことができました。 メッセージと絵がとてもシンプルに表現されていて、幸せ感満載の絵を見ると、自分の生活に引け目を感じるようなそんな神々しさがありました。

こんな感覚初めてでした。 作者の方はまだ若い方らしいのですが、今後がとても楽しみな方です。私は全く芸術センスがないので、外れるかもしれませんが。他にもいくつかほしい絵があったので、また、行きたいと思っています。

私の購入した絵は「今日も明日も明後日も」という絵画展のはがきになっている絵ですが、少女がかご一杯にバラの花(幸せの象徴らしい)を入れていて、自分の歩く軌跡にバラを落としていく絵です。花咲爺の少女版でしょうか? 自分の歩む人生のすべての瞬間に幸せを皆に感じてもらうという風に解釈するのでしょうか? 

全くそんな風に生きることができていないな。 そんな人間になれればいいな。なれなくてもそう努力して生きるようにこの絵を見るたびに感じる生活ができるかなと思っています。 目の保養にもなり、生き方を毎日教えてもらえるものってそうそうないのでこの絵に出会えてとてもラッキーだったなと思います。

結果、上映時間を過ぎてしまい、映画を見ることができなくなったので、隣の百貨店にいったら、エアウィーブのマットレスが急に欲しくなって、購入して、昨夜早速寝てみました。 朝5時にスキッと目覚めることができました。 

ほんの2-3時間の休息でしたが、とても今後に役立つ買い物ができました。

2015年2月16日月曜日

稼げる男と稼げない男の習慣

私の知り合いの松本さんが「稼げる男と稼げない男の習慣」という本を出版しました。
私は読む前に題から私だったらどんな感じの話にするかなって初めに考えてから
読むことにしています。 

今回はこの点について、わたしなりの考えを整理したいなと思っています。

まず、お金を稼ぐことはそんなに重要かということですが、私はそんなに稼いでいるわけではないのですが、知り合いには結構います。ただ、いい人生を送れるかどうかは、多く稼いで、「使い方」を知っているかによるような気がします。 私みたいに物欲が希薄な人間はお金の使い方を知らないので、使い方を知らないので、お金が幸せにするようなことはあまりないです。 一方、趣味が多く物欲も強い方はお金の使い方を知っているので幸せになるのでしょうね。

私にとって「年収」ってどう理解していたかというと、「大人の通知表」としての興味だったように思います。世間が自分の能力をどう評価してくれるかのもっともわかりやすい指標だったからです。ただ、それってなんだっだのかなって今となっては思います。この理解の仕方を振り返ると「無理やりお金の価値を正当化」したこともあり、この考え方は私にとっては失敗だったかと思っています。


稼げる男と稼げない男の違いって何かって、個人の能力に帰するよりも、自分をどこに置くかの選択眼やポジショニングによるかと思っています。たとえば、私が初めにいたメーカーにいたら、同じ人間でも多分もっと少なかっただろうなと思います。同じ人でも「何をやるか」によって大きく異なります。ですから、資格をとったり個人の能力を高めるために時間を使うより、自分は何が強くて何がやりたいのかを必死で考える時間をとった方が楽しいし、有益な気がします。

例えば、メーカーにいた時、中小企業診断士、情報処理の資格の勉強をしましたが、それより、私は考えることが好きで、ひとと違う発想ができるので、考える職業が向いているだろう、ということで経営コンサルティングを選びました。 会社を選んだのも、マッキンゼーやBCGなどの少数精鋭よりも、余裕をもって自由にできるのが私には向いているのでアクセンチュアを選びました。ちなみに私は中学高校は六甲学院という会社なんですが、灘や甲陽のような少数精鋭でなく、ゆったりと生活をしたいので、六甲学院を選びました。 いまでもその選択は自分にとってよかったなと思っています。

私は自分が無理せず輝ける環境を見つけ出せば、自然とうまくできるように打ち込めるので自然と成功すると思います。 選択のコツは頭で考えるのでなく、自分に聞くことでうまくいくように思います。 稼げるか稼げないか、幸せか幸せでないかは「自分を信じ、自分に聞けるか」だと思います。