2014年7月30日水曜日

線維筋痛症からの回復

私は5年くらい前に線維筋痛症と診断され、全身が痛くて眠れない、椅子から立ち上がるときの恐怖-特に、講演とかで名前を呼ばれ壇上に行くときに、うまく立てるか不安でたまらなかった、横断歩道が青の間にわたり切れるか不安、体が曲がらず、タクシーに乗るときに頭が引っかかってのれない、というようなひどい状況になっていました。

前職のみんなに気づかれないようにしようと余計に緊張したりしていました。ただ、みんな優しいから気づかないふりをしてくれてただけで、先週、前職の懐かしいメンバーと会ったときに、元気になってよかったねと言ってくれました。ということは多くの人は気づいていた。

繊維筋痛症って、不治の病といわれていますが、そんなことはないなと思いました。自己免疫症状のアトピーなどのアレルギーと同じで、基本、血流が悪くなって起こる病気だと思います。筋肉に痛みからの緊張で更に、血液が回らず、筋肉が硬化し、痛くなるという悪循環を繰り返すのが原因のようです。

そこで、私は鍼に通って電気を流し、無理やり、電気的に全身の筋肉を動かすことで、日々悪化する状態から、悪い状態で維持できるようになりました。いわゆる「底を打った状況」です。これに1年程度かかりました。そこから、2年続けましたが、ほんの少し改善したのですが、基本それ以上はよくなりませんでした。

1年半前から半年前まで、すすめられたマッサージにいくようになりました。1回3時間程度の全身マッサージで、関節の可動域を広げてくれたおかげで、大分動くように、なりました。ただ、痛みは緩んだものの、すぐに悪化するような恐怖に常に不安を感じていました。

今年の4月から鍼もマッサージもやめて、毎日(日曜以外)スポーツクラブに行き、リハビリしようと思い今も続けています。軽い筋トレとジョギングをやっています。いつも無理をして体を痛めて長続きしないので、ゆっくりやるようにしました。 ジョギングも4月はなんと時速6キロからスターとしました。毎日続けるとやはり効果はあり、3か月たった時には時速10キロ程度で走れるようになりました。まだまだ、全盛期には程遠いですが、廊下で近いうちに歩けなくなると医者に言われた状況からは夢のようです。

心も明るくなってきました。 初めて社会人になった時のようなフレッシュな気分でやる気があふれてきました。 体って重要ですね。 私のような失敗を繰り返さないように、若い人には忙しくてもぜひ時間をとって運動してほしいな。

2014年7月24日木曜日

どのようにすれば会社で女性に活躍してもらうか?

内閣で「女性枠」が設定され、それが「逆差別」だと不満が出ているというニュースを見ました。安倍内閣は正しいことをやっているというのが結論です。

私は10年くらい前、前職の経営戦略コンサルサービスを行う部署の責任者になったとき、全体150名で女性が2人という組織でした。女性は2割程度入りますが、2-3年でみんなやめてしまっていました。その時は全体の離職率でも30-40%(1年間のうちに100人のうち30人-40人辞める)という大変な状態になっていました

私はその時に「女性を増やす」というのが組織変革の大きな切り口になると思いました。
なぜかといいますと、
退職者の多い一つの原因は長時間労働です。その根本原因はコンサルタントに「創造性」が不足していること。その結果、価値ある・面白い提案ができず、「優秀賞」でなく、「努力賞」でお客さんに我慢してもらうようになっています。すると、そこには長時間労働地獄が待っています。
女性は男性に比べて多面的に物事を見るので、感性に基づく仮説が面白い場合が多いと感じていました。ですので、創造性の向上・長時間労働の課題解決のために必要だとおもったことです

2つめは、組織内に不信感が蔓延していたこと。ここで、私が行ったことは、我々の最も大切な価値観としてクライアント・社内に「愛」を持つこと。あと、女性はいつでも楽しむという発想があるので、女性がいると場が和む。それが証拠にプロジェクトに女性に入ってもらうと、雰囲気が上がり、プロジェクトルームもきれいになります。(個人差もありますが。)

女性を増やすにどうすればいいか?よくわからず、ちょうとその時、グローバルのアクセンチュアの社外取締役にJPMorganの女性CFOがいたので、アメリカまで行って、秘訣を聞いてきました。答えは「徹底的なAffirmative Actionをとれ!」ということでした。

女性のパートナーの比率、マネジャーの比率を、新卒の女性比率の目標を設定し、「枠」として厳守しました。パートナー仲間の6割程度は反対でした。実力主義でないということで。。。
ただ、それへの論拠として2つ準備しました。
1つは、構造的な問題。 その時点で男性しかいないので、女性は男性の価値観で評価される。そのため、女性の本当の良さがわからず、結果、低い評価となってしまうこと。
2つめは、実証すること。私は男性が「できない」と言っている女性だけでプロジェクトを編成してみました。クライアントからは絶賛されました。私はプロジェクト成果をパートナーミーティングでシェアし、素晴らしさを説明しました。

昇進の問題は上記で解決できたのですが、当時、せっかく増加した女性のほとんどの評価がボトムにいるので、女性は自信喪失していました。まず、評価基準を変えたのですが、あまり目に見えた効果がありませんでした。そこで、「男女別評価」を採用しました。これは男だけで相対評価、女性だけで相対評価。ですから、分布は男女同じになります。 これは世界でも例がなく、社内でも猛烈な反対に会いました。 
1年だけ男女別評価をやりました。 2年目はそうしなくても、男女の評価分布の差がほとんどなくなりました。 評価基準の変更と男女別評価を同時にやったことがよかったのだろうなと思います。男女別評価で無理やり女性の良さを納得しなくてはいけない。それにより、評価基準を真剣に理解するようになったという好循環が出たのだと思います。

日本は韓国と同様、女性の活躍度が低い。ぜひ大胆な金融緩和に続き、大胆なAffirmative Actionをとってほしい。 安倍さんって組織の動かし方がわかっているので、すごいと思います。ただ、原発再稼働とか集団的自衛権とかそれだけに、うまく通してしまうのが危険を感じますが。。。



2014年7月21日月曜日

「裏返しの蝉」は元気に飛んでいった

今日、ジムに自転車で行っていたら、歩道に蝉が裏返しになっていた。
自転車を降りて表にしてあげたら、元気に飛んでいった。

岡山の少女誘拐事件の容疑者は親からも誰からも褒められたことがなかった。
蝉でいうと裏返しの状態だ。誰かが表に向けてあげたらどうなったかわからない。
彼の文章を見ているととても論理的で、誘拐は決して良くないが、一生懸命彼女のために買い物をしてあげたりしているのをみているともし、誰かが表を向けてくれていれば、とても頭のよい、優しく人であったのではないかと思う。

私も小学校低学年の時にひどくいじめられ、しょっちゅう階段から落とされ、脳の検査を頻繁にしていた。担任の先生からもいじめられ、「西村とは口をきくな」という指令が全生徒に下され、私は一人ぼっちだった。
その時、両親が学校にいかなくても、塾で勉強がカバーでき、習い事で同年代のコミュニティに入る努力をしてくれた。 また、近所の先輩の井口さんが私に縄跳びや野球を教えてくれた。
また、中学校のスペインのバスク出身のオチョア先生にとても優しくしてもらった。

小さい時の私に救いの手を差し伸べてくれる方がいなかったら、私の人生どうなっていたかわからない。

振り返ってみると私たちの世代までは、学校や職場というコミュニティのほかに、地域コミュニティが強く、勉強やスポーツ、就職の相談できる人が周りにいっぱいいた。 今の若い人は地域コミュニティは薄れ、守ってくれる人が少ないように思う。

私は前安倍政権の時に、「美しい国」を創ろうというビジョンがあったので期待していた。しかし、現安倍政権は戦争、原発、貧富の格差拡大による治安の悪化へと進んでいて、「醜い国」へと向かっているように思う。せっかく、数千年の歴史が築き上げた「美しい国」日本でさえも、崩れるときは早いはずだ。

私は、コミュニティのメンバーがしっかりと面倒を見合えれば、豊かで美しく愛に満ちた国が作れると思う。 そういう意味で美しい国を安倍さんには作ってほしい。 高齢化社会にマッチョな活動(戦争、原発、貧富の差拡大等)は似合わない。 世界の最高齢国であり、最も歴史文化に富む国として、他国に教えてあげる立場に立ちたい。

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2014年7月19日土曜日

キャリアとしてのコンサルタント②-いつやめるべきか?

「マネジャー前にやめた方がいいでしょうか?」という質問をいくつかいただいた。

前投稿でリサーチ力、分析力、ドキュメンテーション能力という基礎スキルで勝負したい場合はやめた方がいいと申し上げました。

しかし、本来、マネジャーというのは本来、営業、契約、プロジェクト提案・報告をより価値の高いものにするValue Creation、プロジェクト会計・経理、人材・労務管理をやるもので、コンサルティングの事業を「経営」している感じがするし、実際「経営」経験として価値があるものだと思う。

しかも、グローバルコンサルティング企業は全ての機能において、グローバルのノウハウ・方法論が整備されており、グローバルの英知を凝縮したノウハウが実践を通じて学べます。

ですので、もし、一緒に仕事をしているマネジャーが上記の状況と実態が乖離していれば、確率論としてやめた方がいいように思います。もし、上記のような経験ができているのであれば、マネジャーを経験することはキャリアとしてとても有効だと思います。

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2014年7月18日金曜日

キャリアとしてのコンサルタント①-大手コンサルティング会社を退職後

大手コンサルティング会社を退職後、独立して豊かなキャリアを進むことができている人が少ない気がする。

3つほど原因があるように思う。

1つめは、人とのつながり。コンサルタントは本来、多くの人と仕事をする一方で、関係が希薄になりやすい。基本的にはアサインベースでのつながりだからだ。そのため、退職後、強いクライアントや元上司の関係が活用しきれない。そのために、仕事の紹介がなかったり、スキル向上ができないでいる。 昔はエンターテイメントの経費が大きく、頻繁にみんなで飲みにいっていたが、今は激減していることもこの要因を強いものにしている。

2つめは、営業力。 大手のコンサル会社にいると、パートナーが仕事をとってきたり、会社のブランドやスターコンサルの存在でとれたりする。 その結果、コンサルの営業力がつきにくい。

3つめは、経験の狭さ。 大手コンサルは大手企業を対象にするため、若手はクライアント企業の機能の一部を数年もアサインされるケースが多い。 一つのことをじっくりやることは重要なことだが、キャリアはT字型であった方がよく、「経営」全般を見る機会も必要だ。

ただ、いい点は
リサーチ力・分析力・ドキュメンテーション能力がある点だ。大手企業の企画や経営管理に転職して成功している人は多い。 これを武器にキャリアを構成するのであれば、マネジャーくらいでコンサルを退職した方がよさそうだ。

上記、3つの弱点を補うようなプラットフォームサービスを今年8月に発起人でキックオフミーティングをやり、来年1月から立ち上げたいと思っています。

皆が独立したプロでありながら、
1つは、コンサルあるいはそのスポンサー同士がそのプラットフォームを通じて、キャリアを相談できる豊かなコミュニティーが構築できるようにする。
2つめは、営業のプロを雇い、多様で豊かな仕事を獲得し、コンサルが自分の本来やりたい仕事をできるようにする。
3つめは、大手企業のコンサルだけでなく、社長業、ベンチャー企業支援、アイデアがある人は投資家を紹介するので、自分が社長でベンチャー企業の社長になる。等々「経営全般」を経験する機会が提供できる。

まずは領域を経営コンサルとSIにしようかと思っています。

もし、ご興味のある方はkaonet1963@gmail.com に連絡ください。

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2014年7月8日火曜日

運動と体

前職から3ヶ月前まで、日常の歩行が困難な状態でした。
気付かれないように、頑張ってましたが、起きている時も、寝ている時も、痛みがひどかった。横断歩道も青の間に渡りきれるか不安な6年間を送っていました。
3月後半からジムを仕事として週6日行きました。
3ヶ月経つと不思議ですが、走れるようになり、体重も池中源太ごえからもうすぐ標準体重です!
難病も頑張れば克服できるものですね。

ストレスと体

私は前職退社後、好きな仕事だけし、好きな人とだけ会っています。ただ昨日は、大人の事情で気の向かない会議にでることになりました。

その後、スポーツクラブで血圧を測ると150を越えていました。ふだんは120位なのに…
ストレスって体に強烈な影響を与えます。

ストレス程々で仕事してくださいね。
特に、前職の人。 先週、私の大好きな人が体を壊してやめちゃった。とてもショックでした。

2014年7月7日月曜日

アメリカ株式市場-バブルなき天井?

6月末で投資ファンドの役職を辞したため、市場について、あまり心配せず、書けるようになりました。 やっと自由になりました。。。

昨年末までアメリカの株に重点を置いてきましたが、今年からかなり比率を落としています。
ここまで上がったら、天井だろうなと感覚的に思い、弱気になっていました。 マーケットが強気で、今まで上昇をしているので、私の判断が間違っているのかなとも思っています。

しかし、最近、若林栄四さんが新著を出しました。彼の論点を整理すると、
・USの貧富の格差は史上最高レベル。消費の多くがお金持ちに依存しているので、一度資産上昇が止まり、低下すれば、需要が落ち込みやすく、経済的に脆弱になるのはよく知られた事実です。
・レバレッジの増加。企業業績はあまり伸びておらず、自社株買いで一株当たり利益を上げている。しかも、企業の借り入れは増えている。レバレッジもリーマンショック以前の最高水準に戻った。家計の貯蓄率も低下している。
・しかも、政府はQEをする余裕がなくなってきている。

ということで、株式市場は一株利益からしてそれほど割高でなく、そういう意味でバブルではないが、もはやストレッチできるところまでしてしまっている。経済は資産価格への依存を高め、株式市場にとって脆弱性を高めています。

というのが、彼のマクロ的な状況理解です。
あと、彼のお得意の黄金比率によるチャート解析で、もう天井だといっています。
私は理系なんでフィボナッチ数列、黄金比率などにはどうも魅せられてしまいます。

ただ、彼は1年近く前から15000ドルが天井だといっているが、もう17000ドルなので、彼はもしかしたらオオカミ少年で彼の読みが当たっているかわかりませんが、彼のロジックと結論は私の感覚にぴったりと合っている。 どうなるかわかりませんが。。。

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2014年7月3日木曜日

メッシに学ぶ-体の汗、心の汗、頭の汗

アルゼンチンのサッカー選手メッシは決めるべきところで決めてくれるのでとてもドラマチックです。
私は、サッカーに興味のないにわかサッカーファンですが、彼の試合は素人目にも面白い。

彼は動かない。解説者の話では「ゴールキーパーより動かない」こともあるという。プレーを見ていても普段は歩いているし、ディフェンスにも基本的には行かないし。

彼は勝てるところにしかいかない。彼は身長が低く、皆が集まっているところでヘディングで勝負しても勝てないので、そこに混じらない

彼は皆からもみくちゃにされる。 彼はスーパースターなのに味方選手、相手選手から可愛がられているように見える。

色々と学ぶことがあります。

日本のサッカーを見ると自分がどんなにがんばっているか、「努力」しているかをアピールしています。今日は走り足りなかったとか。。。我々ビジネスマンにも多い。こんなに働いてるんだからとか。。。

「努力賞」で許してもらう人間になるか、「優秀賞」をとる人間になるかは自分がどのレベルなのかという認識とどのレベルでいたいかという理想の差のように思います。 メッシはスーパースターだからそれでいい。でも自分は。。。と思いがちですが、まずメッシのようなマインドセットを持てるかが人生を変えるように思います。

サッカーもビジネスも投資も勝負はほんのひと時。私の尊敬するフラクタル理論のマンデンブロー教授は世の森羅万象が「基本原則の折り畳みにより複雑化して見える」ということと「確率的にものすごく小さな事象が世の大きな変化を決めている」と言っています。 1つ目は一般的なフラクタルの本、2つ目は先生が株式市場について書かれた本に詳細に説明されています。

サッカーも大体2点くらいとればいいので、1試合で実質的にはほんの数分で決着がついています。超優秀な人から見れば、その他のほとんどの時間は勝負時が出てくるのを待つ「待ち時間」に見えているように思います。

心の汗、頭の汗が大切。 なぜ(私も含め)みんなは体の汗をかき、心の汗、頭の汗をかかないのでしょうか? 

心の汗。努力していないと非難されるかもしれない、結果が出ないときのストレスは大変なものです。 ですから、これに耐える「心の汗」をかかない大きな理由だと思います。日本の選手は高い目標(W杯優勝)を公言することで心の汗をかいていましたが、努力をしない(無効なときは走らない)努力をしない勇気はなかったと思います。

頭の汗。サッカーもビジネスもそうですが、色々なアイデアを出すことはとても楽しいものです。今回の日本サッカーはゴールのアイデアはたくさん出せたように思います。 次に、「フォーカス」してこれは絶対に勝てるという絞り込まれた戦略が必要になります。ここは、悩むし、明確な成果がでない(逆にアイデアを削るので)ので、人からは見えない苦労になります。 

絞り込んだものが間違えた時には非難にさらされることにもなります。 そのような恐怖に打ち勝つ強いマインドが必要になります。

非難を和らげることも必要でそれが、「可愛さ」なんでしょうね。 メッシは小さいし、しぐさも可愛げがある。 それが彼をこのような恐怖に打ち勝つ素質を強化したことは間違いないでしょうね。まわりにも、「小さな巨人」が多くいますが、みんな愛嬌を持っています。


スイスも好きだけど、アルゼンチンが勝ってくれてよかった。また、真剣なメッシが見ることができる。。。

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