2016年10月31日月曜日

魚を与えるより釣り道具を与える

最近、友人のお子様のキャリア相談を受ける機会が増えてきました。

友人の息子さんは高学歴でUSでの教育、仕事経験があるひとです。 現在、外資系コンサル企業に転職しました。 息子さんから長時間労働の相談を受けていましたが、数か月たち、お父さんの方からそこのコンサル企業の人を紹介して欲しい、相談したいということでした。

これだな とおもいました。

彼は超エリートですが、両親が立派なため、現実の困難・コンフリクトをご両親や周りの人が解決してきたのだろうということです。私は多くのことは教育により学べると思いますが、コンフリクトや困難のマネジメントは自ら経験し解決していくことのみが向上の秘訣だと思います。

彼にとって重要なのは解決してあげるのでなく、解決することを経験させることがより重要だと思いました。解決してあげるのは彼のキャリアにとってネガティブに働くのではと思いました。

コンサルいらずの自立型変革企業

コンサルをしていてもったいないなと思うのが、コンサルにほとんど丸投げする会社が多いことです。 多くの企業が初めはプロジェクトに社内人材を投入するつもりではありますが、実際は現業があるため、ほとんどコンサルに丸投げという状況になってしまっています。

私が20年以上お付き合いしている会社は、経営企画本部自体が基本はプロジェクト実施組織になり、様々な部門や事業のコンサルを少量のコンサルを活用しながら、基本自らが変革を行う体制を構築しています。

私が驚いたのは数千億円の欧州企業を買収した時、CSOとしてアサインしたのが、経営企画部門のマネジャーでした。その彼が見事にCSOとしての役割を実践し、ポストMAを成功させました。

それさかのぼること15年前、私はそのクライアントと初めてプロジェクトを行ったのですが、初めから我々のスタッフは最低限パートナー、マネジャー、スタッフ2名で色々なプロジェクトを行いましたが、その他多くはクライアントサイドの方でした。パートタイムの仕事に慣れるまではフルタイムでのアサインをしていました。

彼らが今や経営幹部になり、コンサルティング会社より厳しく教育し、巨大な精鋭集団ができあがっています。

こんな感じで、コンサルを使えば、いい品質の変革が、低コストでしかも強い社員のオーナーシップを基に進めることができます。

そういう使い方をしていただけるよう、がんばっていきたいと思います。

2016年10月8日土曜日

ブロックチェイン

私は怪しいものには近づかないと決めているので、仮想通貨に関して全く関わらなかったのですが、私のお世話になっている方の関係で少し調べてみました。

仮想通貨そのものの資産価値としてはまだ「騙されないぞ!」って感じですが、ダイレクトにトランザクションができることで、けた違い(2桁~場合によっては5桁くらい)コストダウンできることは破壊的なインパクトがありますね。 法人が銀行経由でお金を振り込むときの手数料は本当に高いなと実感しております。

また、様々な企業が独自通貨を発行しやすくなることもとても大きなメリットだと思います。ポイントだといまいちですので。多くの企業が多様な経済圏の貨幣を発行し、地域経済の活性化、個人としても色々なメリットが提供されると思うのでお金が有効に使えるように思います。

仮想通貨の資産の保存機能としての役割にはいまだに懐疑的です。私は少し、政府発行の通貨にリスクを感じ、少しゴールドを保有しましたが、数千年価値が持続しているのである程度堅いと思っていますが、こんなもの何かが変わればすぐに価値が棄損しそうだなという気持ちもぬぐいされません。

仮想通貨ですが、現在銀行が人を雇いコストを払ってトランザクションの正当性を保証している価値が分散型でなされ、かれらの労働の対価に対して仮想通貨の量が増えるというのであれは、仮想通貨って実は労働対価が価値に結びつく最も合理的な気もしてきました。

騙されないぞ!という気持ちがまだ残りながら、すごい可能性と合理性も感じてきました。
これから研究してみる気持ちにはなりました。