今日久々のコンサルティングのお仕事をしてきました。
すごく伝統のある大手グローバル企業です。長年新しい事業に進出していないので、新しい柱の事業を作りたいというお題です。
今日はいくつかある買収・提携候補の説明を受け、私なりに意見をお伝えするというものでした。
次のポイントをクライアントにお願いしてきました。
あるべき論ありき
・買収というと相手がありきのものなんで、向こうからアプローチしてくれているところにいきたがる。しかし、このようなケースはだいたい失敗する。
・新しい事業でどういう社会的課題を解決するのか?どこを買収するのが最適か?を考え、こちらからアプローチして、執拗に口説く(相手が自分と一緒になるとどのように幸せになるかを伝えながら)
新規事業を「新規」事業ととらえない
・新規事業を任されるとき、既存事業とは別の事業をやろうとすることは失敗する可能性が高い。アンゾフのマトリクスにあるように、新市場×新製品は失敗する。
・「新規」事業はボリュームがなかなか育たないため、1兆円を超える企業ではマイナーな存在になりがちだ。
・どうせやるなら、全社インパクトのある事業にする。
経営トップを巻き込み資源(人、金、技術)を事業横断的に投入してもらう
・社内には優秀な人がいるのに、既存の大きい事業にいい人が囲われ気味だ。
・M&Aには習熟が必要なので数十億の企業の買収から始めるのがいが、数年後には数百または数千億程度の買収をしかけないと、「労多くして、益少なし」だ。
・経営トップが本当に命運をかけたくなる魅力的なシナリオを書く。
2週間に一度の会議で全10回でシナリオを描くわけですが、楽しみです。
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