様々な論文で多様性は組織のパフォーマンスを上げているし、自由にやっている組織で素晴らしいパフォーマンスを上げている会社が多い。 GMOグループのPaperboyなどはその例だろう。
「多様性=なんでも受け入れる」となると、むちゃくちゃになってしまうケースもある。これは単なる放任経営だ。逆に、多様性がなくても、高いリスクを抱える組織もある。JR北海道など不祥事を起こす日本企業はこのケースが多い。
変化が変えてはいけないものとそれ以外とを分ける必要があるように、カルチャーも全社員が「共有すべき」ものとそれ以外を分けて管理する必要がある。
今、私のコンサルしている会社は2つのカルチャーがある。創造性を持ち成長志向のカルチャーと萎縮した安全志向のカルチャーだ。後者は規制産業では、痛めつけられてきた後遺症としてよくあるカルチャーだ。 私が2000年ごろ製薬業界を担当していたころ、欧米の製薬企業の本社に訪問した時に、彼らがCreative Industryに上手に転換できていることに驚いたことを思い出す
前者は創造性を持ちながら、コンプライアンスをしっかり行うこと、後者は安全性をいかし、リスク予測の提言をすべきではあるが、否定でなく肯定の物言いをすること。 企業は「成長志向」、「創造性の発揮」が共有すべきカルチャーとしてあるべきであり、後者はそれを破壊するリスクを擁している。
規制産業の創造産業化は私の一つのテーマだ。
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