今週月曜日はグローバルIT企業の日本法人社長と自動車部品会社の社長と面談した。
グローバルIT企業の日本法人社長は非日本人の方であり、コストカッターとして有名な方だったので、強烈な個性をイメージしていたのだが、顔、服装、話し方がとても洗練されていたし、今やられている社員に対する教育投資など前向きな話が聞けた。 この会社はハードもソフトも持っているがが、今後これらのハードとソフトの融合、それに伴うビッグデータの将来性はとても大きく感じた。
そのあと、自動車部品会社を訪問した。私は、前のミーティングが長引き30分程度遅れてしまったが、快く迎えていただいた。 銀行出身の社長で、社長交代以降順調に成長、収益性を回復していらしてる「ヤリ手」の社長だ。 柔和な表情の中でたまに垣間見る「厳しさ」、社員に対して厳しいんだろうなと感じ、とてもいい会社のように感じた。
大きな方向性は納得したが、一点、私はいい考えだと思い、多くの会社に提言している案が聞き入れられなかった。 いい案だと思うのでもったいないと感じながら。
自動車部品なども新興国企業の低価格にコモディティの部分は浸食され、マージンが低下している。この会社もそうだ。そこで、提案力・デザイン力を生かして高付加価値を目指している。自動車産業は他業界と異なり、成長産業なので、その戦略だけで、もしかしたら生き残れるのかもしれない。しかし、シェアは低下していき、自社の領域がどんどん縮小するのではないかと思う。
エレクトロニクスの例を出したが、自動車業界はエレクトロニクスと異なり、グローバル競争を勝ち抜いてきたから、あのようにはならないということでした。そうならいいのですが。
私は、日本企業は新興国企業と戦うのではなく、今のうちに優良な新興国企業を買って、ローコストのトレンド、市場の成長の波に乗るべきだと思う。彼らに、技術や品質管理などの手法を教え、彼らから、低価格で作るイノベーティブなアイデアを得ることができる。リバースイノベーションで先進国市場に対しても価格耐性、高収益化が可能なのだ。
私が長年支援させていただいた飲料会社はまさに、この戦略を進め、様々なイノベーションが起こっている。
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