ジョージメイソン大学の教授のコーエンの久々の新著「大格差」を読みました。
格差論には労働に対する報酬は新興国のそれに近くなるといったものが多いですが、ここではテクノロジーを切り口に明確に語っています。
テクノロジーも古くなると知識が蓄積されるために、習得するのに時間がかかる。そのため、数学や物理などのノーベル賞受賞者は高年齢の方になる。そのため、GOOGLEやFBのように新しい領域にチャレンジすると習得期間が短く、早く成長できる。だから、格差の上の方になりたい場合は、一生懸命新しい領域を探せばいい。
ちなみに、科学分野においては、今回の青色発光ダイオードのように、たとえば、相対性理論や量子論のように宇宙の考え方を変えるような、大胆なものでなく、とても実用的なものが多くなる。といっている。
もう一つは「マネジャー」の重要性だ。領域が古くなり、知識の集積が行われると細分化し、全体像を把握できる人がいなくなる。大雑把に全体を俯瞰できる「マネジャータイプ」はそこそこ上位になれる。という。大型SIのプログラムマネジャーが高い報酬を得ているのもこのタイプだ。
その他が貧しい層になるということだが、フリーで楽しめるものがどんどん増え、低コストで生活できるようになる。そうすると、さらに生活の中で、住宅コストの占める割合が増加し、貧しい層は低コストで住める場所に引っ越す。これはアメリカで実際起こっていて、テキサスの人口は増えているようだ。 また、貧困になると治安の悪化が心配されるが、これは色々な論文があるが、高齢化社会においては、貧困化しても治安がそれほど悪くならないという。 ということで、低収入であっても、それなりの生活が送れるというのはほっとするところだ。
以上が、この本のポイントだと思う。
私がこの本から最も勉強になったところは、これからは機械・テクノロジーを使いこなせる人が成功するということだ。
日本の40代以上のテクノロジーの浸透はあまりに低い。私はなぜ日本の著名な経営者が海外の動向が理解できていないかの理由が明確でなかったが、それは、テクノロジー音痴であることが主因だとわかった。
これは、日本企業がなかなかグローバルで勝てなくなったことも同じ理由だと思う。
私自身もテクノロジー音痴の部類だろうと思う。 私自身もっと新しいテクノロジーを勉強して使いこなせるようになることを目標にしたいと思う。
また、私の会社のサービスにも主に40代以上の人にテクノロジーのコマンダー(使い手)になれるトレーニングを開発して入れたいなと思う。
テクノロジーは重要だ。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿